とうとう本格的な梅雨入りで外は雨が降っています。
沖縄では被害もでている模様で早く梅雨が終わってくれるのを待つばかりです。
参考文献は東京大学超人気講義録より 遺伝子が明かす脳と心のからくりです。
発行所は株式会社 羊 土 社 ですので詳しく知りたい方は購入してみてください。
やる気を起す遺伝子!
なかなか本題にはりれませんでしたが今日はいろいろな例の中から喘息の漢方薬マオウの副作用から気分に関する研究の始まりをお伝えします。
喘息の薬のなかで中国の漢方薬のなかにマオウがあります。このマオウはハーブティーみたいなもので、マオウ配合と書いてあるそうです。
このマオウの成分で喘息に効くのはエフェドリンという物質だそうです。
このエフェドリンが作用すると気管支を広げます。喘息は気管支が狭くなってヒューヒューという病気ですので、気管支を広げることで非常に楽になります。
この薬を飲みすぎると何か変な副作用がでるとわかってきました。それが気持ちが非常に高ぶるということです。
気持ちの高まりという言い方は変なのですが元気になるというのとは違って、精神的に高ぶるとか、そういう非常に奇妙な状態に陥るということがわかってきました。
しかも、それが続くと緊張状態になるそうです。緊張状態というのは、交換神経が非常に刺激されたような状況です。
このことからエフェドリンの効果は気管支を広げるだけでなく、もっと人間の気分を変えるものではないかということが、19世紀くらいの中国の漢方薬の研究からわかってきました。
これが気分に関する研究の歴史の始まりではないかと言われています。
お茶やコーヒーなどが気持ちを高ぶらせたり集中力が増したりすることがわかってきたのは20世紀にはいってからのことです。
そこで、このような薬はないかと皆が探し始めました。そしてみつかったのが覚醒剤です。
この覚醒剤については次回報告します。
今日はここまで。
ありがとうございました。